国の借金 完結編
今回は国の借金についての完結編にしたいと思います。
極力、簡単に、シンプルに、わかりやすく締めくくります。
日本の1044兆円に上る債務の約9割は国民が間接的に日本政府に貸しているという事まで前回の記事に書きました。
では債権者である私たち国民の『資産』はいくらあるのでしょうか?
1683兆円の金融資産なのですね。(2015)
もちろんこの中には日本政府が発行している国債も入っています。
また日本の対外純資産は実は世界一なのです。(366兆円)
負債があれば資産もある。
まあ、これだけで『未来は安全』とは確かにいえません。
ですが、国の借金1044兆円だけを声高に叫ぶ悲観論に対しては、やや懐疑的になる必要もありそうです。
難しいことは極力さけたいのですが、ポイントだけ記します。
財政を健全化していくには経済成長が不可欠であり、政府が発行する国債の利息を名目GDP成長率が上回ればいいのです。
借金を0にする必要はそもそもないのです。
ここで、名目GDPを増やすためには前回のりんごを例えにとった話を活用し、国民が生産したものに対して日銀がお金を発行してマイルドなインフレにする必要があるのです。
あまり難しい話は今回はなしにしますが、もし日本が財政破綻(債務不履行)に陥る可能性が本当に高いのであれば日本国債の金利は今なぜこれだけ低金利なのかという疑問が残ります。
債務不履行の危険があれば日本の国債金利がもっと高くないと誰も買ってくれませんよね。
すくなくとも海外から、市場からは日本の国際は比較的安全だと見られているのです。
よって、過度に悲観する必要は、借金問題に関しても言えそうです。