過去に学ぶ 第二次大戦
さて、第二次世界大戦を振り返ってみましょう。
先の大戦では、色々な見方があります。
大日本帝国による侵略戦争史観もあれば、大日本帝国によるアジア解放の戦争などなど。
この戦争への見方は、旧ソ連から発見されたいわゆる『ベノナ文書』、この機密文書の発見により大きく転換しました。
なぜ、米国と日本は戦争をする必要があったのか?
この要因は冷静に考えてみる必要があります。
前回の記事ではテロによる戦闘が世界で繰り広げられると書きましたが、この第二次世界大戦前にも日本でテロがあったのはご存知の方も多いと思います。
いわゆる『2.26事件』です。
これは、旧日本陸軍の統制派と言われる青年将校によって起こされた政府要人の暗殺事件です。
この頃から、日本は国家社会主義の空気に色濃く包まれていくこととなります。
私たちは、あの戦争を考えるときに『点』で考えがちになってしまいます。
なので、侵略戦争や解放戦争のような極端な見方になってしまうのだと思います。
しかし。あの戦争に行き着くまでの経緯や世界情勢をしっかり見て行くことによって、ある程度クリアになっていくのです。
あの戦争を語る上で、一つのファクターが抜けている事が多いのです。
それが『ソビエト連邦』の存在です。
当時のソビエトは、コミンテルンという共産党スパイ組織を世界各国に潜り込ませていました。
日本でも有名なのが、ゾルゲ事件で捕まったゾルゲ、尾崎秀美です。
次の記事で少し踏み込んで書こうと思っていますが、結局あの大戦で利益を得た国はどこだったでしょうか?
日本やドイツやイタリアはボロボロ、アメリカや欧米諸国はアジアでの植民地を失いました。
ソ連は?
中国の共産化に成功し、ドイツを半分、北方領土、朝鮮半島の半分を共産化。ベトナム、キューバ、世界の多くを赤化することに成功したのです。
また、日本も共産化まであと一歩というところまでいっていたのです。