日本の犯罪は増えているか?
前回の記事で書きました『本当にメディアが言うほどに日本の未来は暗いのか?』
前回、例にあげた中でまず、簡単に現状と未来予測を確認出来る項目として、『治安と犯罪の現状』について見てみましょう。
「最近の若者はすぐにキレる、若者の凶悪犯罪が増えた。」
または、昔の日本は『水と安全はタダ』と言われていたけれども、最近は物騒な世の中になってきたわね。
なんて事を耳にした方も多いと思います。
『ほんとうにそうなのか?』
まず、これはメディアで叫ばれる印象論ではなく、データである程度正確な現状を確認してみる必要があります。
犯罪率、また犯罪認知件数は戦後(昭和20年~)に大きく増加し(認知件数160万件)、昭和48年で底を打つ形(130万件)、平成14年の285万件をピークに昨年平成27年は昭和48年を下回って109万件となっている。。。
ん?
昨年、戦後最少で推移もかなりランダムですね。
今度は凶悪犯認知数。
戦後の昭和25年、16225件を記録し30年代前半まで13000件近辺で推移。
昭和48年には1万件を割り、平成元年には5899件になる。
年平成27年には5618件を記録。
平成27年にはなんと、60件まで 減少しています。。
いやいや、でも少年犯罪は凶悪になっているはず!
あれ?
少年の刑法犯罪は11年連続で減少(2014年時点)
10年前は1400人を超えた未成年凶悪事件の検挙人数は2014年に700人に減少・・・
さて、最近の日本は本当に物騒なのですかね?
古き良き日本というのは、そんなに安全で素敵な国だったのでしょうか?
どうやら、メディアや世の中が思っているほど、日本が物騒になって来ていると思うのは一度疑ってみた方が良さそうです。
そして、これからのニッポンの治安も、そこまで悲観することもなさそうですね。
次の記事では国の借金について書いてみます。